「歯のメンテナンス」

患者さんとお話をしていると、このような話をよく伺います。

・高齢になれば、歯が抜けるのは仕方がない
・甘い物を食べなければ、虫歯にはならない
・虫歯になるのは、毎日歯を磨かないからだ

このページをご覧になっている方の中にも、こう思っている方がいるのではないでしょうか。

これらはすべて誤解です。間違った常識です。
虫歯や歯周病になるのは、歯科医院での専門的な予防ケアをできていないからです。

次のグラフをご覧ください。

これは、歯科医院で定期的に予防ケアを受けている人の割合と、80歳になったときに残っている歯の本数を国別にまとめたものです。一目瞭然ですね。90%の方が定期健診を受けているスウェーデンでは、80歳になっても平均して20本の歯が残っている一方で、98%もの方が定期検診を受けない日本では、歯が8本しか残っていません。

毎日の歯みがきは重要です。しかし、歯みがきでは落とし切れない頑固な汚れがあり、それが虫歯や歯周病の原因となってしまいます。歯科医院でのクリーニングであれば、専門のトレーニングを受けたスタッフが、頑固な汚れもキレイにします。

当院では、患者さんと二人三脚で、一人ひとりの歯の健康と未来を守ることをお約束します。「かかりつけの歯医者」を持つことの大切さを知っていただければ幸いです。まずは一度、お気軽にご相談ください。

当院では、主に「PMTC」という予防歯科プログラムを実践しています。
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、専門のトレーニングを受けた歯科衛生士が、専用の器具を使ってお口をキレイにお手入れします。

歯の隙間や歯周ポケットなど、磨きにくい位置に残った歯垢や歯石も除去できます。

当院のPMTCの器具や薬剤などをご紹介します。

歯垢やバイオフォルムを取り除く「エアフロー」

「エアフロー」とは、歯の表面に細かいパウダーを吹き付けて、歯の汚れを取り除く装置です。歯の表面には、虫歯や歯周病の原因菌が集まって「膜」のようになった「バイオフィルム」が形成されています。歯垢や歯石を取り除いても、バイオフィルムが残っていたら、お口はキレイにはなりません。

MEDIQOLグループには、歯や歯肉に傷を付けずにバイオフィルムを取り除ける、EMS社製のエアフローを用意している医院もあります。ご希望の方は、お問い合わせください。

スケーラーで「徹底的」に歯石を除去

スケーラーは、歯にこびりついた歯石を削り落とす器具です。当院には「超音波スケーラー」と手動の「ハンドスケーラー」を用意しており、両方を使い分けることで徹底的に歯石を取り除けます。

「超音波スケーラー」は、超音波の振動で、こびりついた歯石を粉砕していきます。短時間で広範囲の歯石を取り除ける強力な器具なのですが、広く浅く歯石を取り除くという一面もあり、取り残しも出てきます。
手動の「ハンドスケーラー」も併用することにより、より徹底的な歯石除去ができるようになります。

高濃度フッ素で歯を強化する

当院では、メンテナンスの仕上げに、歯に「高濃度フッ素」を塗布します。人間の歯には、軽度の虫歯なら自力で修復する機能があります。フッ素には歯の自己修復を促す作用があり、虫歯の予防に威力を発揮します。

他にも、歯の表面の「エナメル質」を強化する効果や、虫歯菌が歯を溶かすのを抑える効果もあります。

フッ素が配合された歯みがきも販売されていますが、「高濃度フッ素」は歯科医院でしか扱えません。ぜひご利用ください。

患者さんに対する深い理解が、歯周病の根本改善への第一歩です。

当院では歯科衛生士の担当制を導入しています。来院するたびに違う歯科衛生士が対応するより、同じ歯科衛生士が毎回対応するほうが患者さんとの距離も縮まり、信頼関係も生まれます。

「いつも同じ人が話を聞いてくれるから安心できる」「自分の生活習慣をよく知った上でアドバイスをくれる」といった嬉しいお声をいただいております。